SCENES OF TOWN

Youtubeにて『SCENES OF TOWN』というチャンネルを運営しています。このブログでは、各動画の解説・感想記事を随時執筆しています。

日暮里、西日暮里の風景


Nippori, Nishi-Nippori / 日暮里、西日暮里の風景 #Tokyo#Japan

【撮影場所】東京都荒川区
【撮影時期】2020年3月某日

3本目の動画は東京都荒川区にある日暮里駅と西日暮里駅の周辺を散策しました。

 

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スタートは日暮里駅東口。
日暮里駅はJR京浜東北線、山手線、常磐線に加えて京成本線、日暮里舎人ライナーが通る荒川区で最も主要な駅の一つです。

なお、荒川区と言えば東京23区の中でも下町の印象が強いかもしれませんが、日暮里駅の周辺は流石山手線沿線ということもあり、高層マンションが幾つも見られたりします。

 

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駅前ロータリーから都道58号線(尾久橋通り)に出て左折し、西日暮里駅を目指して北上していきます。
尾久橋通りはこのまま北へずーっと進むと本当に「尾久橋」という橋を渡ることになりますが、今回はそこまで歩きはしません。

 

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尾久橋通りのちょうど真上には日暮里舎人ライナーが通っていて、その高架線路を支える橋脚が中央分離帯上にずらっと立ち並んでいます。

ちなみに日暮里舎人ライナーとは、日暮里駅を出発して尾久橋通りをひたすら沿い、隅田川・荒川を越えて最終的に埼玉県境の一歩手前まで行く新交通システムです。(モノレールではない。)

 

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尾久橋通りを7分ほど歩くと西日暮里五丁目の交差点に出ます。
この交差点付近には地上は尾久橋通りと道灌山通りが、上空には京成本線と日暮里舎人ライナーの高架線路が錯綜しており(ついでに地下には東京メトロ千代田線も通っている)、さながら高速道路のジャンクションのような光景が広がっています。

 

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その後、歩道橋を渡ったりしながら日暮里駅のお隣・西日暮里駅のJR出入口前を通過しました。

こちらの西日暮里駅も日暮里駅に負けす劣らず、東京メトロ千代田線やJR京浜東北線、山手線、日暮里舎人ライナーと非常に多くの路線が通っています。
しかし、それほど大規模な駅の割には駅前にロータリーはなく、出入口前を通る道灌山通りの道幅も狭いため、非常に開放感の乏しい駅前となっています。

 

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西日暮里駅から西へ少し行くと、左手に細長い坂道が南に向かって延びています。
この通りの名は「諏訪台通り」と言い、ここから先へ行くと谷中エリアに出ることができるので、上ってみることにします。

 

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坂を上る途中、西日暮里駅のJRホームの様子を横から眺めることができました。

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100mちょっとある坂道を上り切ると、閑静な雰囲気が漂う通りに出ました。
こちらも住所的にはぎりぎり荒川区に位置するのですが、先ほどまでの雑多な風景から一変して車通りも少なく、流石"山手"といった感じです。

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諏訪台通りをしばらく南下すると、右手にまた新たな坂道が見えてきました。

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こちらの坂は緩やかなカーブを描いて西へ向かって延びており、その名を「富士見坂」と言います。

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富士見坂は名前のとおり、かつてこの坂上から遠く富士山を眺めることができたことからその名が付いたそうです。

しかしながら現在は、高層ビルの建設により以前のようにここから富士山を眺めることはできません。
しかし、地域から愛されたこの坂道の脇には、かつて富士見坂上から撮影された富士山の写真がギャラリーとして展示されています。

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時刻は夕暮れ時とあって、富士見坂から見える黄昏の風景を堪能しながらゆっくり坂道を下っていきました。

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坂下まで来たら、折り返して今度は上っていきます。
富士見坂は約120mの間に高低差が11mもあるかなり急な坂道なので、当然ながら上るのは結構大変です。

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坂を上り切ったら左折し、続いて諏訪台通りの東側にある諏訪神社に立ち寄ってみました。

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諏訪神社は急坂の上に位置するためか参拝者はまばらな落ち着いた感じのする神社ですが、ここ日暮里・谷中地域の総鎮守の役割を担っている伝統ある神社でもあります。

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境内の奥の方へ行くと、崖下を沿うように延びるJR線路と通過する列車の様子を上から眺めることができました。
こんなに見晴らしの良い高台になっているということは、かつてこの周辺は小高い山だったんだなということも見ていて感じさせられます。

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そろそろ暗くなってきたので駅へ戻ることとします。
高台横にある地蔵坂という階段坂を下って再び西日暮里駅へと向かいます。

なおこの地蔵坂からも、西日暮里を行き交う電車や新幹線の様子をよく眺めることができます。
この辺りは鉄道好きには中々楽しめるスポットなのではないでしょうか。

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地蔵坂を下り、その後はまた雑多な西日暮里周辺の街並みを通って駅前まで戻ってきました。

 

今回は日暮里・西日暮里という所謂ディープな地域を散策しましたが、一方で富士見坂や諏訪神社など、あまり知られていない日暮里・西日暮里エリアの意外な一面もお届けできたのではないかと思います。

青砥の風景


Aoto / 青砥の風景 #Tokyo#Japan

【撮影場所】東京都葛飾
【撮影日時】2020年3月某日午後

2本目の動画は東京都葛飾区。
この日は奥戸総合スポーツセンターという運動公園にある陸上競技場でランニングをしていたのですが、その帰り道、最寄駅である青砥駅まで歩いた際の動画となります。

 

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スタートは奥戸総合スポーツセンター内。
写真左手に見えるのが例の陸上競技場です。

 

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奥戸総合スポーツセンターから青砥駅まで行くには途中、中川という大きな川を渡らなければなりません。
中川は奥戸総合スポーツセンターのすぐ西を流れており、写真は中川に架かる奥戸橋です。

なお、写真左側が中川の下流に当たりますが、このままずっと下っていくと、最終的に荒川と並走する形で東京湾まで注ぐこととなります。

 

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橋を渡っている途中、西日と青空と白い雲という空の構図が素晴らしく綺麗に見えました。
…が、実際に歩いている間は、この空の美しさに全然気づいていなかったんですよね。
動画で見返してようやくその美しさに気づいたのですが、カメラを通して見た景色と肉眼で見た景色って良い意味でも悪い意味でも違う、っていうことがよくあります。

なお、下流側のビルの狭間からは東京スカイツリーが立っている様子も見られます。

 

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…今回の動画は奥戸橋を渡っている間がピークで、その後は住宅が立ち並ぶごくありふれた日本の街並みのただ中を進んでいきます。

東京23区と言っても、大体はこんな感じの風景です。

 

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8分ほど歩くと京成押上線の高架線路にぶつかるので、そこを右折しあとは線路に沿ってまっすぐ進むと、目的地である青砥駅に到着となります。

 

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京成本線押上線が通る青砥駅は、周囲こそ下町の雰囲気が漂うものの、駅構内はホーム2面4線の構造でスカイライナーも停車する京成線の主要駅の一つとなっています。

動画は青砥駅の目の前で終了となります。

千住大橋の風景


Senju-Ohashi Bridge / 千住大橋の風景 #Tokyo#Japan

【撮影場所】東京都足立区
【撮影日時】2020年2月某日午後

記念すべき第1回目の動画は東京都足立区。
荒川と隅田川に挟まれた所謂「千住地区」の某所からスタートします。

 

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開始当初は住宅と工場が軒を連ねる典型的な東京の下町の路地を進んでいきます。

 

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道中、鉄道線路が2つ目に入ったと思います。
その1つは東武スカイツリーライン
写真の牛田駅東武スカイツリーラインの駅の一つです。

東京随一のターミナル・北千住駅の一つ隣にある牛田駅は、ご覧の改札が一つしかない小ぢんまりとした駅ですが、利用者は割かし多いです。
その理由は、反対側へ振り返ってみると…、

 

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ご覧のとおりもう一つ駅があるからです。
こちらは京成本線が通る京成関屋駅
こちらの駅から上り電車に乗れば日暮里や上野、下り電車に乗れば遥か遠く成田国際空港まで行くことができます。

見てのとおり、牛田駅京成関屋駅は至近距離にあるため、乗換のために乗り降りされる人が非常に多いです。
ただし、これもまた見てのとおり2つの駅舎はそれぞれ分離独立しているため、乗換客がわざわざ間の道路を横断する光景がよく見られます。

 

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牛田駅京成関屋駅のすぐ南には都道461号線(墨堤通り)が東西に走っています。
さすが東京都道だけあって広々としており、見晴らしも良い道路です。

右手に東武スカイツリーラインの線路を見ながら西へ向かって歩いて行きます。

 

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途中、道路を横断して道の南側へ出ました。
こちらの左手には京成本線の高架線路が沿うように通っています。
京成本線もまた墨堤通りを途中横断しているのです。

 

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このままひたすら西へ向かうと国道4号線(日光街道)にぶつかるのですが、その少し手前を左折して旧日光街道を進んでみます。

かつてこの通りは「やっちゃ場通り」と呼ばれ大変賑やかな場所だったそうですが、今は動画のとおり人気の少ないありふれた路地の一つとなっています。

 

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3分程歩くと国道4号の合流地点に出ました。
左手には足立市場という鮮魚等の卸売市場が見えます。

 

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この三叉路の片隅には松尾芭蕉の石碑が建つ小さなテラスがあります。

松尾芭蕉と言えば俳諧の大家として著名ですが、彼が著した大紀行文『奥の細道』はこの千住の地から始まったということで、このようなモニュメントが整備されているということです。

 

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三叉路から国道4号に合流してしばらく南下し、途中階段を上ると、ようやく今回の動画のタイトルにもなった「千住大橋」に辿り着きました。

 

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橋の下には江戸と東京のシンボル・隅田川が流れています。

千住大橋が架橋されたのは遡ること400年以上前の1594年。徳川家康が江戸に入府して間もない頃のことで、隅田川に架けられた最初の橋という非常に歴史の深い橋です。
千住大橋はその後何度か再架橋が行われていますが、現在の鉄橋が出来たのは関東大震災後の1927年と、これもまた100年近い歴史を誇っています。

 

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千住大橋を北岸から南岸へ渡る間に住所は足立区から荒川区へ移ります。

橋の中央上部に掲げられた扁額には「橋大」と、右から左に読ませるところにまた歴史の重みを感じさせられます。

 

なお、千住大橋から北へ約2kmのところに「千住新橋」という荒川に架かる橋があるのですが、サイズ的には"大"橋より"新"橋の方が遥かに大きい、という地元ネタを添えて1本目の動画の解説記事を締めたいと思います。